■趣 旨
コロナ禍において、生活、人と人のコミュニケーションは大きく変わり、その結果、私達を取り巻く風景は大きく変化した。2020年度全国大会企画フォーラム「風景の変化の兆し 身近な空間とそこへの関わり方の未来」では、Withコロナで目の前にある空間とそこへの人々の関わり方の変化の兆し、それらにより新たに生成されつつある風景を捉えた、まなざしから、共時・通時的に多くの風景・風景体験が存在し,その蓄積された記録を踏まえた学術研究が多く報告された。さらに、風景計画分野で「何を(目的)」とともに「どのように(プロセス)」実現するかを重んじた計画に関わる行為を続けることの重要性が議論された。そこで、2021年度の企画フォーラムでは、変化に適応する風景計画の方法論を構築するため、人と空間及び人と人の新たな関係性の構築、あるいは将来の多様な体験や価値付けの共有を可能にする風景について議論を深める。
■内 容
・発表タイトルと発表者
「風景の新しい見方を探る-実践例の紹介」
滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科 村上修一
「里山保全型のグリーンインフラの共創と共有
-長野県伊那市上牧における民有林のフットパス化-」
信州大学 農学部 農学生命科学科 上原 三知
「情景と光景ーコロナ禍で考える風景の価値」
大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 武田重昭
「新たな社会的パラダイムにおける風景の止揚と再獲得 」
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 高山 範理
・コメンテータ
伊藤 弘 筑波大学芸術系世界遺産専攻
入江 彰昭 東京農業大学地域環境科学部
上原 三知 信州大学学術研究院農学系
上田 裕文 北海道大学メディア・コミュニケーション研究院
高瀬 唯 茨城大学農学部
田中 伸彦 東海大学観光学部
寺田 徹 東京大学大学院新領域創成科学研究科
温井 亨 東北公益文科大学
古谷 勝則 千葉大学大学院園芸学研究院
松井 孝子 株式会社プレック研究所
松島 肇 北海道大学大学院農学研究院
水内 佑輔 東京大学大学院農学生命科学研究科
山本 清龍 東京大学大学院農学生命科学研究科
渡邊 貴史 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
小島 周作 東京農業大学大学院農学研究科
町田 怜子 東京農業大学地域環境科学部
■資 料
資料1 風景の新しい見方を探る-実践例の紹介
資料2 里山保全型のグリーンインフラの共創と共有
資料3 情景と光景ーコロナ禍で考える風景の価値
資料4 新たな社会的パラダイムにおける風景の止揚と再獲得